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幸せのパズル

降りしきる星の中を、トボトボと、
猫はお婆さんの元へ帰って来た。
お婆さんの体は、すっかり星に埋まっていた。
つい数時間前、猫が砂に埋まっていたのと同じように……。

「星のお婆様!」

猫が叫んでも、お婆さんは動かない。
お姫様気分で夢を見ているのだ。



飴細工のパズル

数え切れないピース

積み上げられている

一つ一つが

小さな幸せのかけら

口に入れれば

優しく溶けて包む

食べたピースは

二度と戻らないけど


大きな幸せ

描きあげるか

小さな幸せ

味わっていくか


飴細工のパズル

数え切れないピース

並べて揃えていく

一つ一つが

ささやかな幸せのかたち

指に触れれば

優しく音が響く

食べてごらんと

軽やかに歌いながら


大きな幸せ

創りあげていくか

小さな幸せ

使っていくか




ちょうどお腹が空いてた。
猫は、星の尖った部分に手を掛けて、むしゃむしゃと食べ始めた。
食べるスピードなら、誰にも負けたことがない。
星が降り積もるよりも速く、口を動かした。
一つ一つ、数え切れない星のピース を食べて早くお婆さんを助け出そうと頑張った。

その横顔は、眠れる婆を救おうとする星の王子のようだった。

ようやく、飴細工のパズルが甘く溶けて、猫の指がお姫様の体に当たる。
お婆さんは、魔法が解けたようにお婆さんに返った。
私も一つ、と言って星を食べると、
幸せの香りが、夜風に流れた。





                文…junsora
                詩…あーるぐれい


『どこにもかえらない』 
一万ヒット記念、リクエスト三巡目「掛け声」「雨のメリーゴーラウンド」
そして、「山積みの幸せ」より 。
あーるぐれいさんより、頂きました。
たくさんたくさんありがとうございました!




三部作第三弾。(3×3で九部作)
これにておしまい。

合計9作も詩を頂いたことになります。
けれども、一つ一つ頂いた過程があったので、
気がついたら頂いてしまっていたという感じです。


サンドイッチの世界(?)では、
詩とお話の距離を見失いそうになることが多いですが、
今回それが近すぎたのか、あるいは遠かったのかはわかりません。
今の自分では、一つ一つ手探りでした。
気まぐれなリクエストから、たくさんのプレゼントを頂き、
たくさんのイメージを頂きました。
あーるぐれいさん、
これからも素敵な詩を書き続けてください。
(僕も、負けじと…… 笑)



まだたくさんの声が残っているようで、
くるくると廻っています。
一つ一つの唄が積み重なって、
幸せ気分です。
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テーマ : 詩・唄・詞
ジャンル : 小説・文学

Comment

こちらこそv

たくさんのお話を有難うございましたvv
猫とお婆さんの世界で、新たな世界を与えてもらった作品が、我ながらなお愛しく思えますvv

私のほうこそ、素敵なお話を有難うございましたv
くるくるとたくさんの世界、たくさんの言葉が、星のように私の周りを廻っています。
幸せのピースですねv

本当に有難うございました♪

あーるぐれいさん、ありがとうございました。

三巡に渡って三題のリクエストに応えていただき、
本当にありがとうございました。
僕はお題から何かを作る経験はあまりありませんが、
あーるぐれいさんは、色んなお題から、
多種多様な作品を生み出していくので、
すごいなぁ、と思います♪
僕もいつか、挑戦してみたいとも思います。

詩もお話も、もっと広い世界に、
広げていけたらいいなぁ、と夢に見ます。


あーるぐれいさんの場所は、色んな人が見ていて、
だから時には、得体の知れない攻撃もあるとは思いますが、
負けずに続けてほしいです。
できれば、『どこにもかえらない』が、
僕がそうであるように、多くの人にとっても、
「いつでもかえれる場所」であってほしい
と願います。



今回、僕は、
ピエロが出てきて、
誰もいない広場、哀しげなジンタにつながっていく流れが、
一番好きでした♪

猫と、お婆さんもとても楽しそうでした(^_^;)

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いつしか詩を書きはじめました
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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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