スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

月とかくれんぼ

冬を急ぐように、青い闇の中を雲が過ぎた。

「どこに行ったのかね……」

いつもの場所に猫はいなかった。
ベッドの下を、本棚の上を、月の光の中を……
猫のいそうな色んな場所。
おばあさんは探してみたけど、見つからなかった。
けれども、月が雲の中に逃げ込んだ。




日が暮れる頃
僕らはまだまだ
隠れてる

なるべく遠くまで
離れてひっそり
隠れ込んだ

小さな勇気を
少しだけ振り絞って
高いところにも登ってみた

きみに見つかり
僕は泳いだ

お日様が隠れても
僕らはまだまだ
隠れてる

なるべく遠くまで
離れる振りして
こっそり隠れた

小さな体を
より小さく折り畳んで
狭い隙間にも入り込んだ

きみに呼ばれて
僕は唇を噛んだ

お日様はぐるぐる回って
みんなもみるみる
大きくなって

隠れる場所も
広く遠く

哀しいほど自由な
バラバラの銀河に
流れるように散った


見え隠れする遠い向日葵の下で
張り合いのない隠れ家の中で
変わり果てた姿を


きみは見つけてはくれないね

もう呼んではくれないね


だからそう


僕はそろそろ
出て行こうと思うんだ


自分から見つけるために






猫のことを気にかけながら、南瓜スープを火にかけた。
テーブルの上のみかんを、ひとりむき始めた。
その内、どこかからか出てくるだろう。

秋を振り返るように、雲の中から月が顔を出した。
けれども、猫はまだ出てこなかった。
その横顔は、おばあさんには見えなかった。











スポンサーサイト

テーマ : 詩*唄*物語
ジャンル : 小説・文学

Comment

素敵ですね

訪問履歴からやってきました。
ブログの説明が気になって飛んできました。
素敵な詩がいっぱいですね。
また、遊びに来ますね。
リンクさせてもらっても良いですか?

はじめまして

風の色さん、はじめまして。ようこそ。

ブログの説明は最も力を注いでいるところです!
もっと何人も訪れずにいられない説明を探し中で(笑…)

詩、素敵に想ってもらえうれしいですvv
ぜひ、またお越しください。
リンクの方、どうぞよろしくおねがいします!
よろしければ、こちらからも貼らせていただきます。

リンク歓迎です!

なかなか訪問者UPって難しいですよね。
誰も訪問してくれていないと淋しくなります。
でも、少しでも共感してくれる方がいれば・・・と思い日々黙々と綴っています。

リンクの申し出ありがとうございます。是非ともよろしくお願い致します。

風の色さんへ

ありがとうございます。
早速貼らせてもらいますね!

訪問者を増やすことは難しいですね。
もっと興味をひく説明文を考え付いたらいいんですが……
そんなことを日々思いながらも、マイペースで続けていきます♪

かくれんぼが上手すぎて 誰もが探さなくなったときって さみしいなぁ。。出ていくしかないですよね。
ところでほんとに猫は何処に?私がかわりにカボチャスープをもらっちゃっていい?

ところで、これ以上にすごい説明文って・・・どんなんじゃぁ~?ないない!ぜった~いにない!ああ、あるとすれば逆パターンですね。あのね、祐海さんちの。。いつもあの説明のクールさに吹き出してる私です。どんなんかって?うんとね。これ!「毎日だらだらと詩を書き連ねるブログ」・・・・・・クール・・・だよね?!きっと真面目な顔して真面目な口調で言うんだよ。こことjunsoraさんちのは「どんなか見てみよう」って思いますね。。

あおはさんへ
あおはさん、コメントありがとうございます。

確かにそうですね!
きっと適当なところで見つかるくらいが、ちょうどいいんです。
猫は隠れるのがとても上手ですが、よければスープはどうぞ♪
寒い冬には温かいものがほしくなるものです。

「おかしな比喩」という出だしの説明がどうも……
最初にして最大の説得力不足かもしれないと思っています。
自分は「おかしな比喩」と聞いただけで心躍る思いがしますが、どう考えてもそれは少数派なように思えてしまいます。
それでもそれは間違いなく自分の原点であるし、欺けないところでもあるのだし……

余計な説明などいらないということもあるかもしれません。
何度かお邪魔させてもらっていますが、祐海さんのところなどは正にそうですね。
シンプルでクールです♪
毎日という宣言はインパクトもあって魅力ですvv
私はなぜか、休憩することを宣言してしまったりしてますので^^;
非公開コメント

カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
リンク(相互、片道、色々…)
最近の作品
最近のコメント
プロフィール

junsora(望光憂輔)

Author:junsora(望光憂輔)

おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
たいした意味などありゃしない


旅の途中の紙くずたち
今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

猫と婆とそんな横顔はリンクフリー
「喜多さん、いいとこばっかじゃねえか」

最近のTB / 返詩
そんなカテゴリー
折り返し地点

『折句ストレート』

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリー素材のある場所

・天の欠片
・e-素材web
・素材屋さんromance.com
・アイコンワールド




RSSフィード
月別アーカイブ
フリースペース

フリー百科事典
『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。