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明かりの消えた家の前で

1回2回3回4回…
猫はドアを叩いて10数えて待った。
おばあさんはもう寝てしまったのかな。
こんなに月がきれいな夜にもう眠るなんてどういうことだ。
窓も固く閉ざされているし、だけど猫は声をあげた。

「ただいまー」
明かりはつかなかった。




ウサギの森の暗がりを抜けて
ようやくきみの家の前にたどりついた

明かりがついていないから
きみはいないと思ったんだ

それともきみは闇の中で
まだ震えているの

ウサギの足取りについていけなくなって
それでも僕は夜も遅くにたどりついた

明かりがついていないから
きみはもう眠りについているの

明かりがついていないから

僕は黒い影をみていたよ

きみはどこにいるのだろう

うかがい知ることはできなくて

僕は冷たいドアを叩けなくて

ただ影の形と月を見ていた

明かりがついていないから
きみはいないと思ったんだ

それともきみと闇の中へ

僕ももう消えようと願ったんだ





背後から怪しい影が迫ってきた。
影は近づいてくるとおばあさんの形になった。
なんだ、おばあさんもいま帰りか……
猫はおばあさん越しに月の明かりを見やった。
その横顔は、暗がりを突き刺す一本の矢のように伸びていた。






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テーマ : 詩*唄*物語
ジャンル : 小説・文学

Comment

お久しぶりです☆

こんにちは。ご無沙汰しています。
お元気な去っていましたか?
私は何かと慌しい毎日です。
ようやく引越しの準備が整い、10月から関東に引っ越しました。
junsoraさんはいかがお過ごしでしょうか?
私とは違い、相変わらず素敵な詩をお書きだったので、妙に安心したりして(笑)
物語の雰囲気も変わらないし、貴女らしい。と言える文脈が構築されて、定着してきたのじゃないかな!と、何だか嬉しくなったのでした☆
またゆっくりと作品を読み返したいなぁ~と思っています☆
それではまた遊びに来ます♪

ありがとうございます

麻葵さん、お久しぶりです☆
こんにちは。猫とばあさんに元気付けられて元気してます!

詩が色んなところにあるので読み歩くのが忙しいとか、自分の場合そういう類の忙しさです。
何もすることがないよりは、何からするべきかわからないくらいの方が、充実しているといえばそう言えるのではないでしょうか?
程度にもよりますが(笑…)
東の方に行かれたんですね。そちらは人口も多くてにぎやかでしょうね。

ありがとうございますvv
雰囲気ものなんですが雰囲気保たれているでしょうか?
色んな人の影響を受けながら、自分らしさも探しながらゆっくり歩いてます。
そう言われるとうれしいですね☆
いつでも遊びに来てください♪



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junsora(望光憂輔)

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おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
たいした意味などありゃしない


旅の途中の紙くずたち
今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

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「喜多さん、いいとこばっかじゃねえか」

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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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