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特異なる星

「一番星みーつけた~☆」
おばあさんは得意げに指を伸ばした。
その声は、夕暮れのかくれんぼの中でてるちゃんを見つけた時のようだった。
風にそよぐブロッコリーの木の下で、猫とおばあさんは寝そべったまま夜の訪れを見つめていた。
猫の小さな瞳の中でそれよりも小さな星が揺らめいた。
おばあさんもいつかは、あの星のように遠くに行ってしまう……
けれどもいまは、おばあさんが猫にとっての一番星だった。
おばあさんは次の星を探し始めたけれど、もう猫は目を閉じていた。
その横顔は、特別な星の下で空想する猫のように愛に包まれていた。



これだけ多くの星があるのに
触れ合うものはないというのか

この感情は
この境遇は特別だろうか

自分と似たものが
いないはずがない

特別であり続けたいけれど
かなしいことに僕はひとりではない

信じることはできるけれど
未だ知ることはない

確かめることができなくて
孤独がいっぱい溢れてる

これほど多くの星があるのに
瞬くものはないというのか

この気持は
この大地は特別だろうか

似通った条件が
揃わないはずがない

特別ではあり得ないならば
うれしいことに僕はひとりではない

想像することはできるけれど
未だ出会うことはない

理屈よりも不安は強がって
孤独がいっぱい溢れてる

だから無数の星たちは
青白い光を放ちながら

きょうも無数の星たちは
溢れる孤独に揺れている

これだけ多くの星があるのに
微笑むものはないというのか

これほど多くの星があるのに
許せるものはないというのか

特別に招かれるべき輝きは
無数の星たちの夢想に消え

無限に広がる冷たい闇が
壮大な静寂を包み始める

だから無数の星たちは
同じ疑問を抱きながら

きょうも無数の星たちは
溢れる孤独を抱え込んでいる
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テーマ : 詩*唄*物語
ジャンル : 小説・文学

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junsora(望光憂輔)

Author:junsora(望光憂輔)

おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
たいした意味などありゃしない


旅の途中の紙くずたち
今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

猫と婆とそんな横顔はリンクフリー
「喜多さん、いいとこばっかじゃねえか」

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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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