スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

自分探しの迷子

「ここはどこ? 私は猫…」
小さな旅は混迷の真っ只中にあった。
あの雨音が懐かしく感じられるほど、今は遠くに来てしまった。
夜が訪れると共に猫も人間の近くに下りてきた。
たくさんの人間たちが、道を交差している。
ある者は買い物袋を抱えて、ある者はアイスクリームを見せびらかしながら…
自分を知っている者は誰もいなかった。
「ここはどこ? 私は猫?」
どこからも返事はこなかった。
けれども、不吉な予感が猫を振り向かせた。
その横顔は、お化けを見た時の猫のように固まっていた。
何かが猫を追ってきた。影のようなスピードだった。



どこまできたのかわからない
誰が敵だかわからない
どこに行ってもわからない

いつも手の上にあるものは
落ちてみないとわからない

変わらない

どこまで行っても変わらない
私が誰かは変わらない
私の想いは変わらない

わからない

どこで出会うかわからない
誰が味方かわからない
私が誰だかわからない

いつも手の中にあるものは
こぼれてみないとわからない

戻らない

ここがどこでも戻らない
お腹が空いても戻らない
傷つくまでは戻らない

わからない

たどった道さえわからない
どこまで行くかわからない
誰が誰だかわからない

いつも手に入れているものは
離れてみないとわからない

わからない

どこまで行ってもわからない
いつになるのかわからない
みんなみんなわからない

スポンサーサイト

テーマ : 詩*唄*物語
ジャンル : 小説・文学

Comment

猫はどこに行くというのでしょう。
おばあさんとついこの前まで、カズダンスを踊って楽しそうだったのに。それでも猫は行かねばならないのですね。猫は猫だからちゃーんと猫にならなくてはいけないのかもしれませんね。そうしたらおばあさんのところに帰ってくるのでしょうか?ちょっと心配です。なんたってベストコンビだから。

このずーっと・・・ない。と続く、ないないのリズムが楽しくて、そして焦りや重さも感じさせてくれて、いいなぁって思いました。

ありがとうございます

あおはさん、コメントありがとうございます。

あれは夕暮れのカズダンス…
ずいぶんと懐かしく感じられます^^;

本来括りつけておくにはあまりに気まぐれな生き物であるように、猫ゆえに消えてしまう時があります。
ただ猫は、この猫はタイミングというものを知っている猫であるようにも思います。

「ない」はいいですねvv
「ある」よりずっと魅惑的です。
その理由さえもわからないけれど(笑…)
非公開コメント

カレンダー
04 | 2017/05 | 06
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -
リンク(相互、片道、色々…)
最近の作品
最近のコメント
プロフィール

junsora(望光憂輔)

Author:junsora(望光憂輔)

おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
たいした意味などありゃしない


旅の途中の紙くずたち
今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

猫と婆とそんな横顔はリンクフリー
「喜多さん、いいとこばっかじゃねえか」

最近のTB / 返詩
そんなカテゴリー
折り返し地点

『折句ストレート』

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリー素材のある場所

・天の欠片
・e-素材web
・素材屋さんromance.com
・アイコンワールド




RSSフィード
月別アーカイブ
フリースペース

フリー百科事典
『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。