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さよならチャーハン

混じり合うのは何だ?
おばあさんは片手で軽々と鍋を振っていた。
このチャーハンには何が入っているんだろう?
猫はキッチンによじ登り、こっそりと様子をうかがってみた。
何も入ってないんだろうか?
そんなことがあるのだろうか?
舞うように返される鍋の中で雪が舞った。
それは時々、横殴りに…
パラパラと、舞う白い雪が冬を思い出させ少し身震いした。
けれども、雪は徐々におばあさんの熱意で黒くなっていく。
そして、夏が戻ってきた。
「よし、できたよ猫チャーハン!」
猫は我に返って、皿に盛られた雪山に顔を近づけた。
その横顔は、登山家に近づいていくイエティのようだった。
そして、パラパラと笑みがこぼれた。



パラパラ パララ
鍋の中で舞い上がる
チャーハンはこぼれるよ

パラパラ パララ
鍋の中で歌って踊る
また誰かがこぼれるよ

チャーハンはこぼれるもの
こぼれたものは振り返らない

だけど強く振れ

気にするな チャーハン

パラパラ パララ
熱意に負けて
だんだんほぐれてくるよ

チャーハンはパラつくもの
ちゃんと作れ チャーハン

パラパラ パララ
チャーハンはうたうよ
婆ちゃんちゃんと鍋振って

それでも
チャーハンはこぼれるもの
あふれたものは取り戻せない

だけど思い切り返せ

気にするな 婆ちゃん

パラパラ パララ
鍋の中ではずんでる
だんだん軽くなっていく

パラパラ パララ
記憶の隅で笑ってる
心の隙間に落ちていく

陽気なチャーハン飛んでいく
遠い空に散っていく

チャーハンはこぼれるもの

人の手には負えないもの


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Comment

さよならチャーハン・・

このタイトルが、まず好きです(笑
いつもですけど、何度か読み返しました。
生きていく上でも、こぼれたものは仕方ないっていうより、どうにか片付けていなくちゃ
美味しくありませんよね。

レニさんへ

レニさん、コメントありがとうございます。

『さよならチャーハン』気に入ってもらってうれしいですvv
詩にタイトルをつける時、最初に仮の名がついていて後でなんとなく変えたりします。
名付け親にでもなったような気分の時もあります。
その割に案外適当だったり、アップする10秒前に変わったりもします(笑…)
名前はなければないで成立もするし、逆に本文に大きく影響することもありますね。
これも最初は「さよなら」はなかったんですが、詩の最後が突然寂しい感じになってしまって、
「さよなら」という雰囲気になってしまいました。

チャーハンは食べるのも作るのも結構好きですが、自分でつくるとだいたいこぼれていきます。
巧くはできなくても、達人のようにご飯を舞わせてみたくなるのです。
やはり、後で片付けなきゃならないんですがね^^;
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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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