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影ながら

猫の目の中で影が遊んでいる。
おばあさんの創り出す影絵は、影ながら影以上の存在感を持って揺れていた。
両手を虫の翼のように動かすと、影は友達となって現れた。
猫は友達を見つめながら目で話しかけてみるが、友達は何も言わなかった。
そして友達は長靴に変化した。
長靴を履いてみようと思い、猫は足を伸ばしたがやはり無理だった。
長靴がどんどん長くなって高層ビルに変化した。
ビルの75階から人間が顔を出したので猫は驚いて後ずさりした。
その横顔は、あまりの驚きのせいで影そのもののように薄く消えかかっていた。


あなたは気づかないけれど
いつも遠くから見てるよ

あなたは似てると思うんだ

声はかけれないけれど
何も伝えられないけれど
ずっとあなたを見てるよ

あなたの姿に
私を重ねて見てるんだ

どこまで遠くても
こんなに近くから

私は追いつけないけれど
見失うこともできないから

あなたは似てると思うんだ

あなたの存在に
私を重ねて想うんだ

どんなに近くても
こんなに遠くから

あなたが歩き続けるなら
私も一緒について行くよ

あなたは気づかないけれど

いつも近くにいるよ
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テーマ : 詩*唄*物語
ジャンル : 小説・文学

Comment

影よりも

そんなに想いが強いなら、声をかければいいのに...

・・・と現実なら思ってしまいますが、
そう話を単純化すると詩は書けませんよねw

ありがとうございます

yosukeさん、コメントありがとうございます。

現実ならば正面から向合うことが影としての憧れでしょうか。
けれども、現実という光が近づくと、影はまた形を長く変えて遠ざかっていくのかもしれません。

現実ではあり得ないようなことが、詩の世界では起こりますね。
現実にないものを詩の世界に求めたりもします。

詩の世界も現実と同じように複雑ですねvv
私は単純な方向に向かってる気もしますが(笑…)

存在

見守ると言うほどじゃないけど、見つめ続ける姿、、いいですね。
わたし的な今日のツボは、「追いつけないけれど、見失うこともできない」かな。。
んーちょっと涙が出そうでした(…笑

レニさんへ

レニさん、コメントありがとうございます。

見つめ続ける姿…… それは優しさであったり憧れであったりするのでしょうかね。
人それぞれ心に触れるツボは違うようで、それは面白いとこでもありますね。

追いつくことはないけれど、見失うこともできない…
見失うこともできない… って何かいいですね。
自分の意志ではない、何かが働いているんでしょうか(笑…)
切ないです。自分でもここが一番好きですvv
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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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