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水知らずの人

「神様、今度こそ奇跡が起きて勝ちますように…」
球蹴神社に、切ない祈りと猫の鳴き声が反響していた。
夕暮れの太陽が、試合で使われる公式球であるかのように、地球の裏側へ向かってゆっくりと空を転がっていく。
境内で有難い水をいただきながら、おばあさんはハンカチで額を拭った。
「こんなうまいものは飲んだことがないね~」
「これは奇跡の水なんだよ…」
おばあさんはかすれた声で呼びかけながら、猫に向かって水をかけはじめた。
猫はおばあさんが狂ってしまったかと思い、逃げ惑いながら憂いのカズダンスを踊った。
その横顔は、水に濡れて少し泣いているように見えた。


美味しい水を私にください
風がジュージュー吹いたから
おいしい風の水を
一滴の水のために
私は一瞬の命を賭けよう

美味しい水をもっとください
山がゴーゴー鳴いたから
おいしい山の水を
一滴の水を想い
私は一つの橋を架けよう

みんな海からやってきた
私もすべては水の人間
一滴の水をみるために
溢れる涙を流します

なぜなら私は遠くからきた
深い海からやってきた
だから私も水の人間
自然の水を私にください
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テーマ : 詩*唄*物語
ジャンル : 小説・文学

Comment

猫に水をかけるおばあさんに爆笑してしまいました。
美味しい水をもっとください  なんだか生きていること全てに対しての言葉のように思えました。


ありがとうございます

あおはさん、コメントありがとうございます。

猫は少し驚いてしまったようですが、おばあさんは良かれと思ってやっていることなので、これはやはり憎むことができません(笑…)
生きていること全てに… 素敵な発想ですねv

今は、暑くてだるくて、冷たい雨をください… という気分ですvv

もっとみずみずしい
一滴の生き方を

もっと心に潤いを
流れるしなやかさで

もっと透明な
自分でありたい

水そのもののように

こんにちは

いつも楽しいお話で。。昨日見てかなり元気になりました(笑)
取り敢えず復帰のごあいさつと、徘徊中でして。。<(;~▽~)
ではでは。

あまのじゃくさんへ

あまのじゃくさん、こんにちわ。
復帰おめでとうございます!

楽しく読んでもらってうれしいですvv
でも、無理せずゆっくり回復につとめてくださいね。
文字を追っていくことは、案外体力をすり減らすものですから(笑…)

またまたいきなりTBさせていただきました。いつも事後報告ですいません(汗)

・・って、しようとおもったんですけど、なんかまた失敗してしましました(笑)

あおはさん、もう一度チャレンジをvv
うまくいくはずなんですが…

もう一度チャレンジをvv の声に励まされて・・・で、できましたぁ~!
いつも大騒ぎですいません(反省)

あおはさん、できて良かったですvv
また不都合があった時は一騒ぎお願いします!
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美しい水

美しい水をください戦場の泥水をそれでも飲まねばならぬ子に美しい水をくださいお母さんがいるのにいない子に美しい水をください泣きたくても苦しくて涙のでないかわりに美しい水をください油の浮く海に住む魚たちに美しい
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junsora(望光憂輔)

Author:junsora(望光憂輔)

おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
たいした意味などありゃしない


旅の途中の紙くずたち
今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

猫と婆とそんな横顔はリンクフリー
「喜多さん、いいとこばっかじゃねえか」

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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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