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2006-06-16 Fri 21:18
「ここに隠しておけば安心だね…」
おばあさんは、緑色の草の切れ端を大事そうに本の真ん中に挟み込みながら、秘密を分かち合うような目で猫の方に視線を投げかけた。 猫は前に一度それを見たことがあった。 まだおばあさんと出会うずっと昔、ライラックの森の中で一度だけ… それは確かに幸運を運ぶクローバーなのだ。 おばあさんは、おかげでもっと長生きすることができるだろう。 猫はおばあさんの幸運を想いながら、表紙に白い馬のような生き物の描かれた本を見つめていた。 その横顔は、永遠の押し花のように想いがこもっていた。 物語の中でただ時間を止めている 暗く窒息した空間で 開かれる時を待っている あなたはいつでも ここに戻って始めればいい あなたは覚えてる この先の未来を止めてしまった日 白く当惑した瞬間 私を挟むことで再会を誓った 私はいつでも ここでただ待っていればいい 私を忘れたの 立ち止まることのない多元宇宙の中で 振り返ることより開拓する冒険心から 別の物語にあなたは乗り移ったの だからこの場所を あなたはもう忘れてしまったの 私はここにいる どれだけ時間が過ぎ去ろうと 色あせ歪んだ形に変わろうと 閉ざされた空間で記憶を守る あなたは忘れたの あなたはもう忘れてしまったの 私はここにいる 私はまだずっとここにいる だからこの場所に あなたはいつでも もしもあなたが思い出すならば どれだけ季節が過ぎようと 沈んだ月日に流されようと 閉じられた世界で朝を待つ もしもあなたが思い出すならば 私は動かずにここにいる 萎れながら待っている あなたが物語を開き 再び光を注ぎ込むその時まで 私を覚えてる? |
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ずっとそこであなたを待っている栞・・・切ないです。でもそこからずっと想っていてくれるのだから、それはやはり幸せをくれる四つ葉なんでしょうね。
あおはさん、コメントありがとうございます。
すっかりおなじみの(?)待つおはな詩です^^; 本に挟まれたまま待っているなんて、切なすぎないでしょうか… 待っていることはどうしてこんなに切ないんでしょうね? 世の中わからないことだらけです(笑…) けれども、想いが残っていることはきっと幸運なんですね! |
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