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カーテンの紡ぐ詩

おばあさんは、おもむろにカーテンをひきはじめた。
外の白さを見つめながら、どうしてそれがそんなに白いのか、まだ昼間ではあったけれど、こんなに夜に近い寂しさで白くなってしまったのかを考えながら、おばあさんは窓の端から端までカーテンを滑らせた。
その音は、小雨の降る砂利道を坊さんの乗った一輪車が通り過ぎる音に似ていた。
夕食の時間がやってきたと思った猫は、目を開けておばあさんの方を見つめた。
その横顔は、砂でできた猫のようだった。

街の景色は
どんよりよどんでいるから
今日はじっとカーテンをひいて
作り物の夜の中に
逃げ込もう

まじないを引く音は
外の喧騒をかき消すから
今日はじっとカーテンをひいて
もう一枚
カーテンをもう一枚
広げよう

いくら待っても
陽射しは入ってこないから
今日はすっとカーテンをひいて
もう一枚
紙くずをもう一枚
つなげよう

カーテンの向こう側
もう世界は見えなくなった
風もないのに波打って
小さな惑星を
青さで満たす

真っ直ぐ張りつめた朝も
今日は淀んで見えるから
今日だけ淀んで見えるから
だからじっとカーテンをひいて
おとなしく詩を書こう

誰かを切なくできるかな
カーテンに包まれながら
もう一編詩を紡ごう
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Comment

久々。・・・

お伺いできずに申し訳ございませんでした。
駄目ですねぇ~、大学始まると 現実に引っ張られちゃってww

それでも、頑張って授業中とかに現実逃避しちゃってますww
現実逃避=詩を書く。


大丈夫ですよwちゃんと授業も受けていますからww


この詩はなんか同じフレーズが何度も出てくるのが良いですね。
そのたんびに考えさせられてしまうような、そんな魔法にかかっちゃいましたw

小さな惑星で 青さを満たす。
は地球のことですよね? なんか表現が綺麗でいいです!!!もうLOVEですww

あぁ~こんな表現したい!シタイ!したいぃ~~~~!!!!www


ありがとうございます

夜が黒いカーテンを音もなくひき終えてしまいました。
黄羅さん、コメントありがとうございます。

いえいえ、日常に引っ張られる現実も十分大事だと思います。
ここの詩も雛のように、絹のように、キリンのように気長に運営していくつもりですので…。
それに現実があるおかげで、現実逃避はよりいっそう楽しくなったりもしますv
『現実逃避』って言葉、実は大好きです。

繰り返しというのは、人を説得するのに効果的だそうです。
宗教的な洗脳などにも多用されますので気をつけましょう。
けれども、詩の中での繰り返しはそうしたものとは全く違って、素敵に思います。
最近は、気に入ったフレーズが見つかると、もう意味は何もなくたっていい(笑…)というほど、繰り返したくなります。
この詩も、ただカーテンをひくだけのお話ですが、とても気に入っているのですv

惑星ですか?
それは地球でもあり、架空の星でもあり、自分でもあり… 色々です(謎) ^^
地球にひかれるカーテンだとすると、また壮大で良いですねv

気に入ってもらえてとてもうれしいですvv

誰かを切なくできるかな ・・・・・ええ、もう充分に。やられました(笑)
私も繰り返しスキーです。

更にコメントです(しつこい!)
今TBしようと思ったんですが、失敗してしまいました(恥)
この詩にやられたので(笑)遊んじゃいました。勝手にすいません。

あおはさんへ

コメントありがとうございます。
切なくなってもらえましたでしょうか?
とてもうれしいですvv
「繰り返し」いいですよね~ 
フレーズに思い入れが入りすぎると、延々と繰り返してみたい誘惑に駆られてしまいます(笑…)

TBですか?
トラックバックですよね。それについて恥ずかしながら全く理解しておりません。
環境設定も適当に厳しくなっていたかもしれません。
何かよくわかりませんが、設定を変えておきましたので、何か試みがありましたらまた遊んでみてください。
素人なもので、ごめんなさい^^;

では、お言葉に甘えて再度TBを!
あっ・・出来ましたっ!
設定まで変えていただいてすいませんでした。そしてありがとうございました。

あおはさんへ

やはり、設定が何か影響していたようですね。
色々細かくできるため、どこで何が変わるのか、完全に理解するには時間がまだかかりそうです。
私はどちらかというと、HTML&CSSの入門書を買っても、あまり読まずに関係ない詩を書いている方です^^;

いいえ、こちらこそ… 今度は巧くいって良かったですv
『そんな横顔フリーキック』はあおはさんのコメントに支えられて、冬を越すことができました。
トラックバック第一号は、あおはさんがふさわしいですねvv (感謝☆)
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カーテン

もう表面張力はいっぱいでどんな小さな言葉でもその震動は全てを無にかえしてしまうからどうか何も言わないで聞きたくないよ見たくないそんなもの知りたくはないんだそ
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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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