スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

底なし沼から見る空は

おばあさんの家にはそこそこの庭があり、こそこそとした裏庭もあった。
そして、恐いのは裏庭の方で猫はまた足を滑らせてしまった。
深い沼が猫の足を、重い冗談のように呑み込んで行く。
その感触は、借りてきた猫の右手のように冷たかった。
その時、おばあさんが手を差し伸べてくれたのを猫は見た。
その横顔は、天使を見つめる猫のようだった。

今そこにある 底なし沼
すぐそこにある
底の知れた 底なし沼
底なしの すぐそこで
訪れない 花を待つ

今そこにある 底なし沼
どんな賢者も
今はまだ
その底を知らない

底知れぬ底なし沼
どんな演者も
いつだって
その驚きを
隠せないまま
底知れぬ深淵は
延々と奥深く
永遠に遠い謎

大地を震わす
木琴も
店を揺るがす
ラストオーダーも
その底に
届かない
望まない願望も
失わない失望も
みんな
同じ生き物のように
みんな同じ
ガラクタのように
のみ込んでいく

今そこに
ほらそこにある
底なし沼
両手を広げて
待っている
あなたのくれる
太陽を
スポンサーサイト

Comment

こそこそとvv

「こそこそとした裏庭」がツボにはまりました。
ここの猫たちはいつも素敵な(大変な?(笑))体験をしているので、ちょっぴり羨ましいですvv

底なし沼、って、凄く惹かれる場所のひとつですv

ありがとうございます

あーるぐれいさん、コメントありがとうございますv
まさか、そこにはまってもらえるとは^-^*♪♪
実は、「こそこそとした」は最初に書いた時はなくて、後で変えたとこだったんですよv
気に入ってもらえてラッキーです。
裏庭だけに妙に合っていると思いました。

猫たちのことを気にかけてもらって、ありがとうございます。
実は一番大変なのは、猫たちがどんな横顔をするかというとこなんです (内緒) ^^;

底なし沼というものを、最初に知った時は畏怖の念を抱きました。
でも、神秘的な場所ですね。月の落ちる公園のように…。
非公開コメント

カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
リンク(相互、片道、色々…)
最近の作品
最近のコメント
プロフィール

junsora(望光憂輔)

Author:junsora(望光憂輔)

おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
たいした意味などありゃしない


旅の途中の紙くずたち
今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

猫と婆とそんな横顔はリンクフリー
「喜多さん、いいとこばっかじゃねえか」

最近のTB / 返詩
そんなカテゴリー
折り返し地点

『折句ストレート』

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

フリー素材のある場所

・天の欠片
・e-素材web
・素材屋さんromance.com
・アイコンワールド




RSSフィード
月別アーカイブ
フリースペース

フリー百科事典
『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























ブログ内検索
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。