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名前

クロッカスは春を喜びながら咲いていた。
ラッパスイセンが愛を歌いながら咲いていた。
オオイヌノフグリが子犬のように愛らしく咲いていた。
その向こうには、花が咲いていた。
その花の名は……
猫の頭の中を、記憶が花のように駆け巡り、春が訪れるのを待つように記憶が訪れるのを待った。
けれども、それはついに目覚めることはなかった。
「新しい花だ!」
猫は喜びを表すために、花の周りを駆け回った。
それは、遠い異国の村で見られる猫の民族的な踊りに似ていた。
猫は気がすむまで、新しい花の周りを回り続けた。
ようやく、足を止めて花の方を見つめる。
その横顔は、ベリーニの絵を見つめる猫のようだった。

君の名は猫
動物の中では
特別な存在
けれども
もっと小さな名前が
あなたを
猫の中でも
特別な猫にする
数字ではなく擬音ではなく
特別なものに変える

君の名は人
動物の中では
特異な存在
けれども
もっと小さな名前が
あなたを
大勢の中でも
特別な人にする
肩書ではなく制服ではなく
特別なものに変える

名を持てば
そこからあなたは
特別な存在
名を知れば
もっと
特別な存在に
近づける

名もないどこかの街中を
名馬の嘶きが通過する
名は記憶に刻まれて
誰かは敵意を込めて
特別な名を叫ぶ

名は心に刻まれて
誰かは愛を込めて
あなたを呼ぶだろう
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Comment

名前を持つということの意味を考えされられました。
名前を持つことで更に特別になる・・納得です。
なんだかこの詩大好きですっ!

ありがとうございます

あおはさん、コメントありがとうございます。
名を知ること、名を覚えることは未知との遭遇ですねv
でも名前って、時に重荷になったり、名に縛られてしまったり困ることもありますよね。
実際、途中で名前が変わったり、それがきっかけで良い方向に向かうこともあったりして不思議です。

気に入ってもらえて、とてもうれしいですvv

こんばんは♪

とてもいい詩ですねぇ♪

ん~成る程って思いましたよ☆

†Tiara†さんへ

こんばんわ♪
コメントありがとうございます。
なるほどと、わかってもらえてうれしいですv
少し理屈を語りすぎて、比喩やメロディーを反面置き去りにしてしまっているような、そんな心残りで胸がいっぱいです。考えすぎか? (笑…)

でも、言っていることはとても温かいでしょvv
自分で言うのもなんですが…


キャッツ

この詩を読んでいたら
ミュージカルの「キャッツ」を思い出しました。
あれは良かった!!歌もいいし、ダンスも最高!!サービスもいいw
また見たいなぁ~・・・あ。。。話がそれた^^;ごめんなさい。
名前の重さを改めて教えていただいたような気がします。
最後の「あなたを呼ぶだろう」にググッっときましたよ!!
ぜひとも・・・「ぜひとも呼んで欲しい!!」っと心の中で叫びましたww
こんな時間にコメントしていますミナゴロです^^;さて、そろそろ寝ようかな~でも寝れないしなぁ~・・・この思いを詩に・・・難しい^^; ではではw

黄羅さんへ

コメントありがとうございます。
私は「キャッツ」は、まだ見たことがありません。
ミュージカルも生で見たこともないけど、そんなに面白いのなら…
一生の中にチャンスがあるなら、「キャッツ」を憶えておくとします。

最近の詩は、実はミュージカルを意識していると言ったら、どんな顔をされるでしょうか?
猫が演じて、その後で歌が始まります。
その詩を歌っているのも、やはり猫です。
勿論、詩だけ読んでもらっても十分うれしいですv

忘れられない名前、思い出せない名前、名前は本当に深いですね。
ラストでおそらくは泣きそうになってもらってありがとうございますvv
ミュージカルの最後は盛り上がる方がいいと思い、考えました。

想いを言葉に変える魔法ってなかなか難しいですね。
私は少しでもメモを残しておくようにはしています。
いつか残された言葉からまた想いが生まれないかと、儚い期待を抱いて…

まさしく「キャッツ」ですよ!!!
すごい!!なんかびっくりしちゃってます^^@
そして、私の瞳の下には大きなクマが・・・ww

私も思い立った気持ちをメモしたいです^-^*
電車の中とかww
この前叔母さんが電車の中で短歌を考えてるのをみて
私もメモを取りたいと思いました^^でも。大学の帰りも人がうじゃううじゃいて書くのが恥かしいのが本音だったりw(/▽*\)~♪ イヤァン

更新したので、また見に来て下さいね^-^
夜中に二つも書いちゃったのでw


黄羅さんへ

私の舞台で演じる猫は、とても地味に演じます。

メモとペンは必需品ですv
特にペンの方は、一人でどこかへ歩いて行ってしまうこともあるので、予備も持っておくと安心です。
ネタ帳はいつも大切にしているので、大丈夫なのですが…
実際、最近気がつくとポケットにペンがなく、蒼ざめたことがあります。
心あるおばちゃんが、快く貸してくれてその場はなんとかりなりました^^;

短歌を詠むような人は、きっとどこででも考えているんでしょうね。
人目が気になるとしても、それよりもせっかく浮かんだ言葉が逃げていくのは寂しいものです。
運のいい場合、逃げた言葉は戻ってきてくれますが、戻らなかった言葉も多々あります。

また見にいきますねv

こんにちわ
とても素敵な詩ですね。
名前を持つ幸せと、名前を持つだけで
もうそれが特別なんだということが
分かりました。

リンク貼るの遅れてごめんなさいっ
ご確認お願いしますm(´・・`)m

また遊びに来ます^^

トコさんへ

こんにちわ
ありがとうございますv
珍しい名前を見るとその人に会う前から、その人のことを勝手にイメージして、実際に会ってから、イメージとのズレに驚いたりします。
そういえば、『ポケットロケット』ってとても良い響きですね♪

いえいえ、リンクありがとうございましたvv
ちゃんとつながっていました。

「リンク」お題で詩でも書いてみます。
こちらもまた遊びにいきますね^^
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おかしな比喩を探し求める内に
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今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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