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小さな宇宙

3月の雲は、人間の夢を乗せた渡り鳥の翼のように広がって、その下の小さな街を見下ろしながら、ゆっくりとした速度で流れていた。
花もゆっくりと咲き始め、猫もそれ以上にゆっくりとした足取りで戻ってきた。
ちょうど街を半周したくらいだろうか…。
けれども、猫は宇宙を一周したかのように疲れ、足を引きずっている。
吸い込まれそうな空を見上げて、大きくあくびをしてみせた。
その大きさは、宇宙を呑み込むかと思われた。
その横顔は、雲の上から宇宙花火を見る猫のようだった。


ロケットにも乗らずに
宇宙一周の旅に出た
小さな旅から
戻るあては まだない

先の見えない
ふくらみの中で
円を描く あてもない
たどり着いた
最果ての地は
終わってみれば
終わってない
宇宙の広さが
胸を打つ

あなたの付け足した星は
まだ あんなに明るく
まだ あんなに遠くに
遥か宇宙の偶然のように
これが現実か
すべては幻か

宇宙の広さが
また胸を打つ

ほんの始まりにさえ
まだ届いては
いないんだ
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Comment

読むと目の前に広い宇宙が・・・無限な感じがステキです。

あおはさん、コメントありがとうございます。
海をみるのと星をみることは似ていますね。
自分より大きく遠く手の届かないものには、憧れます。
飛行機も発達して世界は近くなりましたが、宇宙はまだまだ広いですねv
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junsora(望光憂輔)

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おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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