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猫の花

ワビスケは、小さな花屋の店先でその名前の通り、いかにも寂しげにたたずんでいた。その花を見る時、それがどんなに能天気な一日であっても、誰しも詫び寂びを思うことなく、あるいは古い知人を振り返ることなく、その花を見ることはできないのだった。
そして、猫も同じく寂しげに椅子の上に寝そべっている。
あるいは、侘しい夢をみているのかもしれない。
おばあさんのその椅子で、おばあさんが帰ってくるまでその場所を、自分の陣地として独占することができるのだ。
それは猫にとってはひとつの喜びだった。
自分に与えられた居場所があるということは…。
けれども、猫はおばあさんの帰りを心待ちにしているのか、あるいは全く気にもしていないのか、それは猫にしかわからないことだった。
猫は少し、ワビスケのように首を傾けたように見えた。
その横顔は、遊べない遊園地で朝を待つ花のようだった。


いつか 来てくれたら
うれしいな
でも 来てくれなくても
それでも いいな
それでも 私は伝えたい
ただ 伝えるだけの愛
あなたの笑顔が
私の笑顔

いつも 来たくれたら
うれしいな
でも 来てくれなくても
それでも いいな
それでも 私は贈りたい
ただ 贈るだけの愛
あなたの元気が
私の元気
猫に贈る 花のように
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Comment

こんばんは☆
ほんわかとする詩ですね♪
3月から少し忙しかしいというのに、風邪をひいてしまい、ちょっとバテバテしていました。
ブログの更新も出来ずに、ようやく週末がお休みになったので、今日はゆっくりしました~。
junsoraさんは、いかがお過ごしでしょうか。
まだまだ寒い日もありますから、体調にはお気をつけて下さいね~♪

麻葵さん、こんばんは☆
最近、寂し系のトーンが多いことに気づき、自分の深層心理を疑っています。
もっと飛んだ比喩? 飛んだ詩? を書いてみたいんですが…。
3月というのに、逆戻りするように寒いですね。
けれども、私は自分の賢さを疑うほどに風邪をひかないんですよ…。
やりたいことが色々あって、けれども何一つできていないような、時間の有限性について思い考える日々の日常です。
その考える時間の何割かも時間を無駄にしているのかもしれないし…。
けれども、「無駄」とは何でしょうか? …というように私も結構理屈っぽいのです。
ブログの更新楽しみにしています。
けれども、体調第一でおねがいしますね♪
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junsora(望光憂輔)

Author:junsora(望光憂輔)

おかしな比喩を探し求める内に
いつしか詩を書きはじめました
たいした意味などありゃしない


旅の途中の紙くずたち
今日も散らばって行こう
いつも破り捨てられても

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「喜多さん、いいとこばっかじゃねえか」

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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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