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雨の幻想子守唄

他人の家の軒先で、猫は、ただじっとたたずんだまま、雨のメトロノームが奏でる独演会に耳を澄ませていた。
それがどこであろうとも、雨の音符を聴けば猫は思い出すことができた。
あの時の雨、あの時の雨宿り、あの時ぼろぼろだった傘のことを…。
あの時もし晴れていたなら、冷たい雨のど真ん中で傘をさしてただ何かを待ち続けていた女の面影を、今思い出すこともできなかっただろう。
だから、雨で良かったんだ。
雨は、時に風景を強く印象付けることができるのだ。
雨の独演会はよりいっそう激しさを増し、すべての騒音を消し去ろうとしていた。
けれども、猫は心地良さそうに目を閉じて聴き入っている。
雨の幻想子守唄を聴く猫のような横顔だった。


しくしくと
窓を叩く
雨の幻想曲が
私の今の子守唄
眠りの中まで
染み込んで
私の中で
歌い始める
悲しいことも
泣きたいことも
すべて
洗い流してくれる
恵みの雨が 通った後で

ちくちくと
ガラスを叩く
雨の殴り書きが
私の今の子守唄
記憶の 通り道に
入り込んで
私の体を
突き抜ける
うれしいことも
楽しいことも
すべて
洗い流してしまう
憂いの雨が 通った後で

雨が私を 
駆け抜けた時
すがすがしく 泣き止んだ
私の体は 目を覚ます
もうみんな 過去のこと
今からまったく
新しい自分

はじめまして
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Comment

雨上がりのすがすがしい私。すべてここから。
なんだかすっきりしました。ありがとv

あおはさん、コメントありがとうございます。
昨日の雨がうそのように、晴れています。
こちらこそ、いつもコメントありがとうございますv
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junsora(望光憂輔)

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おかしな比喩を探し求める内に
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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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