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二色の虹

その虹には何かが欠けていた。
猫は、虹の上で番犬がするように小首をかしげてみた。
自然の作り出す優しさか、あるいは虹らしい色使いが欠けいるのか…
きっと空の画家が、まだ風邪をひいているんだろう。
猫は、川に浮かぶ虹を眺める漁師のような横顔で、
自分を納得させると、また歩き出した。


たった2色の虹の街
白と黒の寂しい街
積めない積み木を
積み上げて
ひらがなだけを
積み上げてできた
風通しのよい
この家で
ぼくらは今
寒さをしのいでいる

たった2色の虹の街
君とぼくの寂しい街
読めない漢字を
投げ捨てて
ひらがなだけを
積み上げてできた
風通しのよい
優しい
紙の家
ぼくらは今
寒さをしのいでいる
今はこうしていよう
明日は
もっと色がつくよ
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Comment

寂しくなっても、いらないと思うものを思い切って捨ててひらがなだけで作った家は、少し寒いけどとても優しい感じがします。真実と本心だけからやり直すような、今は何もないけどこれからもう一度作られるんだという希望のような感じがあたたかいです。

あおはさん、コメントありがとうございますv
想像がなければただの言葉のかたまり… 
けれども、想像力を持って読んでもらえるおかげで、
また新たな風景、物語が膨らんだり浮かんでくるようにも思えます。
「ひらがなで作った家」 それは、どんな家かは想像するしかありませんが、
漢字だけの窮屈な家よりは、たぶん優しい感じです。
この歌は、少し前向きですね。
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おかしな比喩を探し求める内に
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『ウィキペディア』












































 

「行き先のないバスに乗って
 あてのない旅をしています」

「僕たちは心の旅をまだ
 始めたばかりなんです」



「この場所は自由な場所。
 本当に自由すぎる」
「でもまだ足りないんです」





「春の足音を、
 しばらく前に、聞きました。
 私はもうとけてゆきます」
「大いなる誤解が
 とけていく速度で…」






『落書き』

偶然たどり着いたこの場所
あなたは何を探していたのです

求めるものと目の前にあるもの
それはどれほど違っていても
みかんの色は変わるのです

あなたという存在が
あなたを囲む海や人や森が
歌い励まし騙し傷つける頃
空想の世界の中で
生まれ変わるならば
いつかそれは
求めるものと同じであったか
近づいていくこともあるのでしょう

偶然目に触れた落書きに
こんなことが書いてあるとは
思わなかったでしょう
だからそれを望んで
これを書いたのです

少し時間を
無駄にさせてしまったね






『空白の壁ときみ』

壁が空いているから
ここを詩で埋めようかな

何も書くことはないけれど
何もない時だって
詩を書いていいんだよ

何もなくても
聴きたいときがある
きみの声を

点滅するバスは
行き先を決めかねているけど
もう詩は出発したよ

年中融けない雪だるまが
上で見てるんだ
これでまた融けにくくなった

壁が空いているから
サンドイッチのない詩を
猫に内緒で書いてる

見つかると嫉妬するからね

寝静まった頃静かに書いて
きみもやっぱり静かに読む

見知らぬきみ
またここで落ち合おう

きみの空いてる時間にね






『そんな横顔』

獣のような 大声で
どこかで 叫んだケダモノ
気高さを保ったまま
毛玉を嫌う ケダモノ
そんな生き物が いるのだろうか

僕らは 
不思議な生き物を見るような目で
不思議な生き物を眺めるんだ

1000年前から生きてるみたいに
落ち着いて 慌てない
何でも知ってるような
そんな横顔で
質問には 答えることもない

それでも 僕らは
昨日生まれた ばかりのような
そんな横顔 してたんだから
不思議な生き物 眺めるような
そんな横顔 してたんだから






『片隅』

ノートの片隅に
詩を書いている
誰に見せる
あてもない

頭の片隅に
詩を留めている
未だ現れる
気配はない

カフェの片隅で
詩を書いている
誰に会う
約束もない

世界の片隅で
詩と向き合っている
そうしていると
寂しくもない






『できそこない道』

完成することのない
できそこない道を
僕は歩いている

進んでいるのか
戻っているのか
それさえわからない

それでもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている

つまずくことばかり
挫けることばかり
たどりつくこともない

どこにもかえれない
できそこない道を
僕は歩いている






『なきうた』

理由もなく
泣きたくなるのです

二月が終わる頃になると
遥かなる距離を越えて
オレンジの光が
届いたのを知った時

理由もなく
泣きたくなるのです

小さな息吹が
青白い風の中に
溶け込む匂いを知った時

私は生まれるよりも
遥か前のことを
思い出しながら

理由もなく涙を流し
歌わねばならない
という理由において
歌うのです

遠い過去の人である
私の声が
あなたの元へ届く日を
想像したりしながら
























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