共感同盟
2007-12-23 Sun 21:34
12月が過ぎ去るようなスピードで、猫はコタツに潜り込んだ。
その中で、丸くなっているのか二等辺三角形になっているのか、
お婆さんは知らなかった。
そして、お婆さんは山と盛られたみかんの中から一つを選び取った。
手に取った感触で、だいたいのことがわかった。
これは甘いぞ!
そして、今年もあと一週間で終わるのだ。
お婆さんは、色んなことを知っていた。



ねえねえ
知ってる
これってあったかい

とってもとっても
あったかい

ねえねえ
知ってる
これっておもしろい

とってもとっても
おもしろい

ねえねえ
知ってる
これっておっかない

とってもとっても
おっかない

ねえねえ
キミは知ってる

ねえねえ
もう キミ知ってる

だったら 僕は
がっかりだけど




口の中で、すっぱさがはじけていた。
お婆さんは、少しがっかりしながら足をバタバタさせた。
猫が目を覚まして、コタツの中から顔を出した。

その横顔は、12月のアサガオのようにひょろりとした様子だった。

「笑い飯は、まだかねぇ……」

けれども、笑い飯のネタはもう終わった後だった。
そして、敗者復活戦からはサンドウィッチマンが上がってきた。
M-1グランプリと共に一年は終わる。
やはり、最後には笑わなければならない。
猫も、鬼も、みんなみんな……。
共有するなら、「笑い」がいい。
お婆さんは、くちゃくちゃと顎を動かし、猫は少し無茶な姿勢で転がっていた。
月は、まだみかんの皮に包まれたままだった。



別窓 | 猫と婆とそんな横顔 | コメント:0 | トラックバック:0 |
| 猫と婆とそんな横顔 |