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2007-08-02 Thu 21:05
息を切らしながら自転車を引っ張った。
犬になってしまった自分に驚きながら、 猫は走り続けた。 どうして、自分がこれほど必死になる? その理由を道端に探すように、 鼻先を地面に近づけながら……。 散歩というほど 気楽じゃない 小さな街の大冒険 感触を確かめるため 何でもくわえてみせるのさ 間違うこともあるけれど 怯んでなんていられない 短い短い僕の冒険 散歩というほど のどかじゃない 僕の世界の一大事 感覚を蓄えるため 何でもくわえてしまうのさ 誤ることもあるけれど 選んでなんていられない 儚い儚い僕の冒険 危険はいっぱい いたるところに 潜んでいるけれど 僕に与えられた 限られた時間 休んでなんていられない 散歩というほど 余裕じゃない 駆足で過ぎる世界 今日は何をくわえよう 何もくわえたくはなかったのに、猫は翼竜の骨をくわえている自分に驚いた。 飛んで行きたいのは、自分の方だというのに……。 声を上げて鳴いた。 「ワン、ワン、ワン…… ワン、ワン、ワン!」 犬みたいだった。 猫は、悲しくなって縮まった。 虫の王様のようにちっぽけな存在になって、首輪から抜けた。 壁を越えて、屋根を越えて自由に走り続けた。 その横顔は、列に加わることのない彗星のようだった。 久しぶりの朝帰り……。 猫は、悪い夢を見ていたのかもしれない。 |
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| 猫と婆とそんな横顔 |
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