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2007-07-13 Fri 21:18
世界が廻るように、猫はグルグルと廻っていた。
もう夜だというのに、猫とお婆さんは帰ろうとはしなかった。 梅雨だというのに、雨は落ちては来なかった。 そして夜は、何かを思い出すようにゆっくりと星を映し始めた。 お婆さんは首を傾けて、自分なりの星座を唱え始める。 深く座り直した椅子が、ギシギシと言った。 もう何周目だろうか? 猫は、夜の降りたグランドの上を廻っていた。 生まれたての地球のように、誰の声もしなかった。 みんな、廻っているのだ…… いつだって繰り返し…… 猫は廻る星たちの運命について考えて、息を吐いた。 今だって…… きっと、誰もが迷いながら廻っている…… けれども、お婆さんは眠りの世界を彷徨っていた。 流星が降り注ぐ 銀河の中を 僕を乗せた船が 永遠に廻る いつのまに はぐれてしまった きみはもう 地上に帰り着いただろうか 抗えぬ引力に 捕まった船が 蒼い星遠くに見て いつまでも廻る サイダァの 泡みたいに弾ける 星屑が きみの目にも見えるだろうか 誰もいなくなった 孤独のメリーゴーラウンド 幾ら廻ってみても きみを見つけられない 雨のよに降り注ぐ 流星の中を 僕を乗せた馬が 永遠に巡る いつの日か 一緒に駆けてゆく 夢を見て きみの星を見下ろした 見上げると、今にも星が落ちてきそうだった。 小さな猫にとっては、この場所は広すぎる。 たった一つの思い出の結晶を見つけ出すには、 とても、とても広すぎる。 お婆さんの手からはぐれた指輪を、 ついに猫は見つけ出すことができなかった。 そして、音もなく星は降り始めて、 猫は、そのキラキラとした匂いに少し寂しさを覚えた。 その横顔は、メリーゴーラウンドに残された一粒の雨のようだった。 横殴りの星が、ゆらゆらと激しさを増してきた。 猫は眩しそうに、目を伏せた。 文…junsora 詩…あーるぐれい |
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| 猫と婆とそんな横顔 |
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