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2007-06-14 Thu 20:32
木馬は猫の言葉に耳を貸さなかった。
このままでは永遠の回転の中に、閉じ込められてしまうだろう。 「ああ、お婆さん!」 猫は、もはや追いかける力も失っていた。 こうしている間にも、木馬はゴーゴーと音を立てて、 夜の雨の中で速度を上げていく。 「一緒に飛ぶんだ!」 少年は叫んだ。 少女は少し怯えながらも、頷いた。 次の瞬間、小さな体が宙を舞った。 いちにのさん そう言って 一緒に飛んだ 空に届くほど 高く漕いだ ブランコから いっせのせ そう言って 一緒に越えた 目も眩むほど 深い谷間 手を繋いで ひのふのみ そう言って 一緒に行こう 星よりもまだ 遠くに続く 未知の道を 猫のように身軽な動きで着地した。 起き上がると、少女は元のお婆さんの姿に戻っていた。 隣にいるのは少年ではなく猫だ。 猫は、少し頭を抱え込んでいる。 お婆さんが振り返ると、彼はまだ木馬の上にいた。 けれども、その姿はもはや少年ではなくピエロだった。 そして木馬は、木以上の何かに変化し始めていた。 「ハイヨー!」 声を上げると、馬は勢いよく飛び上がった。 ピエロの乗る馬を先頭に、馬たちは星のように列を成して空の方向へ進み始めた。 どの馬も皆、水の中で生き生きとしている。 その横顔は、永遠の回転から解き放たれた命のように輝いて見えた。 彼らは進むことを選んだのだ……。 猫は、猫なりの結論を出そうとした。 年老いた少女と並んで、ずっと空を見上げながら、 二人とも、しばらく黙っていた。 文…junsora 詩…あーるぐれい |
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| 猫と婆とそんな横顔 |
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