心 の 隙 間 か ら 出 て お い で
春眠
2007-06-06 Wed 17:07
時々今が、いつかわからなくなる。
秋か春かどちらかと考えて、やはり今は春だと思う。
どちらかと言えば始まるのだ。
今から、迎えるのだ。
何を?



迷いに迷って疲れたら
ゆっくりゆっくり
眠りましょう

夢見た数だけ
猫にも
なれるのだから

恋に飲まれて
食べに食べたら
ゆっくりゆっくり
眠りましょう

夢見た時だけ
猫にも
なれるのだから

競って背負って
酔って人って
あんまりだから

今は もう少し
眠りましょう

巡り巡って
いつか本当に
眠りに就きましょう

だからそれまで
いきにいきましょう

迷いに迷って疲れたら
ゆっくりゆっくり
眠りましょう

いつかの朝が
柔らかな光で
目を開かせてくれるまで




お婆さんを迎えるのは、ふわふわした布団だ。
気だるい午後の隙間に入り込むように。
お婆さんはベッドに潜り込んだ。
遥か先に夢を見始めた猫が、寝返りを打つ。
夢の断片を投げ飛ばすように手を振ったりして……。

その横顔は、春の招き入れた夢の旅人のようだった。

やがて、お婆さんも春の住人となる。
静かな息だけが聞こえる。




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