たこ焼きvs回転焼き
2007-03-18 Sun 12:18
突然、ライバルが現れた。
お婆さんの出店のすぐ隣にやってきたのだ。
お婆さんはたこ焼きをひっくり返しながら視線を飛ばす。

「回転を焼くとはどういうことだい?」

猫も椅子の上で、クルリと回転した。
夕焼けがいい感じに焼けてきている。




夕焼け染まる街角を
汚れたエピロンなびかせて
今日も婆は回ります

天空のバレリーナのように
雨よりも細く
愛よりも優雅に

夕焼け深い風浴びて
はぐれた小猫を引き連れて
楽しく婆は回ります

稀にみる惑星のように
時よりも深く
愛よりも優雅に

クルクルと

クルクルと

架空の軸を描くように

生きた証しを

焼けつけるように





焼き上がったところで、満員電車のように詰める。
待ちわびていた子供が、猫の手に100円を置いて、
うれしそうに帰って行った。
ふと隣の店を覗き込むと、恐ろしいほどに回転している。
猫は思わず目を疑った。

その横顔は、無回転シュートに目を回すファンデルサールのようだった。

えらい店が開店したものだ、
猫はそう思った。





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