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2006-10-23 Mon 00:35
猫は草むらで息を潜めていた。
昨日は誰もいなかったグラウンドで授業が始まった。 チャンバラの授業だ。 秋風にそよぐ草のささやきの向こうでプラスチックな金属音が聞こえてくる。 遠い戦国時代のことを思わせる…… けれども、猫は歴史を超越した存在だった。 草むらの中から猫は飛び出した。 何度も巡ってきたけれど ずっと苦手なままだった 昨日はまだそこにあり 明日ははるか先にある だから今日が重いけど 自分で跳ね出していかなければ 顔を背けるほど 月曜の時間は長くなるから 近づいてくる あいつの気配だけで いつもいつも嫌になってた 純粋な時間は短くて 捕らわれた時が続く だから今日が暗いけど 自分で照らしていかなければ 長く黒い闇の中 そろそろ自分で 星を探し始めよう 顔を伏せていると 月曜の時間は増えていくから 過ぎ去る昨日は惜しいのに 留まる今日は圧し掛かる 苦手なものは 自分の手で切り裂いて 過ぎ去るだけを望むなら 包み込まれてしまうだろう 静寂響く月曜の時間に 昨日は貸切のグラウンド。 いま猫は戦の狭間を、刀を抜かない侍のように駆け抜けた。 月曜のグラウンドに長居は無用だ…… 無抵抗な先生が、斬られ役となって寝そべっている。 猫は構わず踏みつけて戦場を後にした。 その横顔は、憎まれる月曜日のように白かった。 |
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| 猫と婆とそんな横顔 |
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