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2006-10-17 Tue 23:21
おばあさんは帽子を深く被ったままベリーニを口に運んだ。
それから何か思いついたのか、ペンをとってノートに走らせた。 猫はカウンターに身を乗り出して、おばあさんのフレーズをちょっとだけ楽しんだ。 「あちらのお侍さんからです」 突然、目の前にカルーアミルクが差し出された。 3メートル離れた席でちょんまげは前を向いたまま微動だにせず座っていた。 火曜日のこの時間 彼女はいつも一人でやってくる どこから来たのか 誰もきかない いつもの時間いつもの場所に 猫はいつも彼女とやってくる いつもここだけ時間が止まっている 火曜日のこの時間 彼女はいつも帽子を被っている 誰が来たのか 誰も知らない いつものようにいつもの火曜日 彼女はいつも猫とやってくる 少しずつ変わりゆく花の形は 人の目でみることはできない いつも見ているから 気づかぬことがある 私はしばらく旅に出るけれど またいつかここに戻ってきたら 彼女は火曜日のこの時間 まだここにいるだろうか とても長い旅になりそうだ だけど枯れない時間があるのなら この場所に花は咲いているだろう 約束せずともまた会えるだろうか 火曜日のこの時間に 猫はストローをくわえ侍のプレゼントをうまそうに吸っていた。 その横顔は、薄暗い照明の下でゆっくりと秋色に染まっていった。 おばあさんは、またペンを取った。 侍はいつの間にか姿を消していた。侍らしく…… |
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| 猫と婆とそんな横顔 |
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