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2006-10-02 Mon 01:41
「来る 来ない 来る……」
おばあさんは、ひまわりの種を一つずつ投げている。 「誰が来るんだろう?」 猫は不思議に思いながら節分の豆まきを思い出していた。 「来ない 来る 来ない……」 おばあさんは、ひまわりの種を窓の外へ投げている。 「もう秋ならとっくに来ているのに!」 猫はおかしくなって少し笑った。 寒い冬さえこなければ猫は秋が好きだった。 けれども、猫は肉球も氷りつくあの冬を思い出すと少し顔を曇らせた。 その横顔は、フリーズした15インチ画面のように小刻みに震えていた。 もう少し 交わしていたかったな 少しずつ気をひきながら 弱気な異星人のように ゆっくりと近づいてくる 夏は突然終わるけど 夏と秋の間に入り込むのは 言葉にできない無数の季節 時折現れる夏の幻影は 真昼の選択を悩ませるけれど 気がついた時には もう黄昏の中で肩を抱えてるんだ だけど忘れないよう ゆっくりゆっくり離れていってね いつも暑いねって あと少し 笑っていたかったな 少しずつ顔をみせながら 内気なコガネムシのように ゆっくりと歩いてくる 雨は突然降り出すけど きみと僕の間に広がるのは 単位を持たない冷たい距離 時折現れるきみの面影は 入れ替わる時間を遅らせるけれど たどり着いた時には 過去の顔を失っているんだ だけど忘れないよ ゆっくりゆっくり離れていくように 夜がまた長くなるね |
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| 猫と婆とそんな横顔 |
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