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2006-09-20 Wed 21:22
猫はそそくさと家の中に駆け込んだ。
高いところが少し嫌いになりそうだった。 動物レスキュー隊の大掛かりな救助活動の甲斐あって、猫は無事おばあさんの元へ帰ってくることができた。 「どうもお世話になりました」 おぱあさんは礼を言ってレスキューの白い車を見送った。 家に戻ると、猫はベッドの上に伸びていた。 その横顔は、チョモランマから下山したばかりの猫のように疲れていた。 それからしばらくの間、食事の時間がきても猫はそこを動かなかった。 あんなに高いところから ようやく下りてきたんだ 僕はもう寝そべってる こんな時くらいは 平気なふりせず一休み ほんのり希望が湧いてくるまで 足を止めて意志を止めて 僕はもう動けない あんなに高いところにいたんだ だからいまは落ち込んでる 今日は本気で無理をせず のんびりしていよう 一日分の升目に 空白の僕を埋めよう 僕はもう動けない あんなに高いところにいたから ずいぶん落ちた気がするよ 急いで歩き始めても 歩幅はいつも変わらないから 今日はもうやめておこう 描くことももがくことも 今日という日に知らん振り また明日から目をあけよう 僕はもう眠ってる みんなに助けられて お婆の大地に下りてきたんだ 今日一日分の升目に 折りたたんだ自分を休めよう 止まってしまった時間の中 いま生きていることを想おう こんな時はそんな気分でいてもいいかな のんびりゆっくりと深呼吸してもいいかな 過ぎていく今日に自分を置いて ゆっくりゆっくり明日を迎えよう いまはまだ動けないから |
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