謎の金字塔
2006-09-17 Sun 19:58
玄関を出て、一歩踏み出すと頭をぶつけてひっくり返った。
「誰だ? こんなところに金字塔を立てたのは!」
おばあさんは悪態をつきながら起き上がった。
けれども、猫はするすると出てきて金字塔をよじ登った。
天辺まで登った猫は、豆粒ほどに小さく見える。
「そんなとこまで登ったら下りれないでしょ!」
おばあさんは、動物救急隊に救助連絡を入れた。
救助を待つ猫の横顔は、おばあさんからは見えなかった。
やたら高いところから、呼び声だけが落ちてきた。



広大な台地を駆けて
金字塔を打ち立てよう
自分だけの金字塔を
声高らかに打ちたてよう

壮大な野望を抱いて
隣の家の庭先に
番犬の目を盗んで
金字塔を打ち立てよう

個人的な判断で
各々の考えで
一軒一軒挨拶して
打ち立てて回ろう

繰り返される歌の中に
揺り動かされる魂の向こうに
誰にも負けない意志の強さで
金字塔を打ち立てよう

あなたも一緒に手をかして

街灯をもみ消して
禁止区域を打ち破って
輝ける金字塔を
力を合わせて打ち立てよう

胸を張って
才能を振り絞り
自分だけのオリジナル
想いを全部打ち立てよう

誰にも文句を言わせない

退屈な夜の中に
気だるい闇の真ん中に
さあ今から
金字塔を打ち立てよう

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