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2006-08-09 Wed 00:37
眠れない夜だった。
眠れずに長い夜。 夏の夜がこれほど長いとは… いくつになっても眠れない夜はあるものだ。 それは猫のせいか、暑さのせいか… 猫のいないベッドは広々として海の真ん中のようだった。 けれども、さわやかな潮風の代わりに線香の香りが立ち込めている。 「猫が一匹…」 おばあさんは猫を一匹、数え始めて一匹でやめた。 それで十分。もうそれ以上は抱えきれない。 たとえ夢の中でも。 「お婆がひとり…」 おばあさんは自分を数えながらようやく夢に落ちていった。 その横顔は、もうすっかり夢世界の住人に似て穏やかだった。 とても苦しい 窓を開けて迎えられるのは さわやかな風ではない 逃げようか 秘境の地へ 張り付いてしまおうか 入ろうか 自分だけ 逃げ延びてみせようか 息苦しい世の中で生きることは とても苦しい 心を開いて受け入れられる 人はどこにいるのだろう 逃げようか 卑怯者から離れて 張り裂けてしまおうか 開こうか 自分から 微笑みながら近づこうか 生き物はいつも 生きて眠って 眠って生きる 繰り返し繰り返し 同じようで違うループの中を 繰り返し繰り返す 私はいつか 本当の眠りに導かれて 元の場所に戻っていく 理由を知らされず 人は落ちる 浅い眠りから深い夢に 理由を求め 人は生きる 道を空をいつも毎日を 永遠と出会うまでの 儚い一瞬を 夢の一部のように 私は生きる |
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