影ながら
2006-07-19 Wed 00:26
猫の目の中で影が遊んでいる。
おばあさんの創り出す影絵は、影ながら影以上の存在感を持って揺れていた。
両手を虫の翼のように動かすと、影は友達となって現れた。
猫は友達を見つめながら目で話しかけてみるが、友達は何も言わなかった。
そして友達は長靴に変化した。
長靴を履いてみようと思い、猫は足を伸ばしたがやはり無理だった。
長靴がどんどん長くなって高層ビルに変化した。
ビルの75階から人間が顔を出したので猫は驚いて後ずさりした。
その横顔は、あまりの驚きのせいで影そのもののように薄く消えかかっていた。


あなたは気づかないけれど
いつも遠くから見てるよ

あなたは似てると思うんだ

声はかけれないけれど
何も伝えられないけれど
ずっとあなたを見てるよ

あなたの姿に
私を重ねて見てるんだ

どこまで遠くても
こんなに近くから

私は追いつけないけれど
見失うこともできないから

あなたは似てると思うんだ

あなたの存在に
私を重ねて想うんだ

どんなに近くても
こんなに遠くから

あなたが歩き続けるなら
私も一緒について行くよ

あなたは気づかないけれど

いつも近くにいるよ

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