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2006-07-04 Tue 02:43
「なかなか溶けないもんだね…」
角砂糖はカップの中で紅茶のオレンジと夕日の赤に染まりながら浮かんでいた。 おばあさんは銀のスプーンをカップの中でゆっくりと回している。 秘密の薬を調合する魔女を見るような目で、猫はおばあさんを見つめるうちに、やがて頭をソファーの隙間に沈めていった。 時々スプーンの立てる冷たい金属音で、猫は目を開けてみるけれどすぐにまた閉じてしまう。 その横顔は、夢に沈んでいくお日様のように薄かった。 目覚ましを止めても それはまたすぐに目を覚ます その泡沫の時は 夢の時間のように 警報を止めれば 私は一瞬で 眠りの旅に出発する 私の意志ではない 夢の世界から声がするのだ 目を閉じた時 その扉に吸い込まれてゆく また警報が夢世界を遮って 私の夢舞台を破壊するけれど 指一本で決着を図って 現実を閉じてしまえれば 再び夢世界は色を放つ 私には背負う翼がある それでも現実の5分は 私の羽を食べ尽くすし 夢の扉も破壊してしまう 試練の時は迫る 夢世界との決別を 夢と現実の選択を うつらうつらと スヌーズの真ん中に 今ならまだ戻れるのに まだ私は夢の奥に 未練を置いている うとうと うとうと まだ私は行き来している スヌーズの波の上で 私は両手をついて 腕を立てようと試みる 胸の奥に 目覚める意志を秘めながら うとうと うとうと それでももう一度 目を閉じてしまいたい 私は立ち上がる ふらつきながらも 少しずつ現実に目を開ける うとうと うとうと だけどもう一度 現実を閉じてしまいたい まだ自分の場所に残りたい あの場所はまだ残ってる気がする けれど私は歩き出した まだ永遠のスヌーズの中で 想いを引きずりながら 私は今もまだ 永遠のスヌーズの中で 現実の道の上を歩く 夢の続きに残る想いを ずっと引きずりながら |
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