夢のゲーム
2006-06-10 Sat 19:03
「はぁぁぁぁー」
おばあさんは、飛行機雲のように長いため息をついた。
「おかしな夢だったよ…」
テーブルに肘をついて顔を傾けると、猫に向かって話し始めた。
けれども、猫は眠っていた。
破れたソファーの穴を爪でひっかいて、更に破壊を広げていた。
今度は魚のように二度、三度とひっくり返ってみせた。
きっと猫もまた夢の中で活躍中なのだ。
その横顔は、夢の競演をするファンタジスタのように光って見えた。


おかしな夢を見たんだ
夢はいつもおかしいけれど
人に言っても無意味だけれど

おかしな夢を僕は見たんだ
突然失点するところを見てしまったんだ
泣きたい気持ちで見ていたんだ

おかしな夢を君に言うんだ
僕のゴールで1点返した
いつの間にか僕はピッチで
僕がヨシを励ましたんだ

おかしな夢は途中で終わったんだ
夢は前半だけで終わってしまった
君に言っても仕方がないけど
人に言っても無意味だけれど

おかしな夢はいつも途中で
夢はいつもいいところで
僕を冷めた場所に連れ戻すんだ
やり残したことがあるんだけど

おかしな夢を僕は見たんだ
夢はいつも切ないけれど
君の共感も得られないけれど

夢はいつもそうなんだ
冷めた場所を少しだけ
夢見心地にさせてくれる

あと少し もう少し
いま僕は夢見心地

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