みんなの太陽
2006-05-20 Sat 08:21
「今日はまた暑い日になりそうだね…」
おばあさんは、ポツリポツリと雨のようにしゃべり始めた。
昨日までの雨がまるでうそのように、太陽が本当のように顔を出している。
燦々と降り注ぐ日の光ではなく、それはギラギラと照りつける炎のようだった。
シルバーカーの上に開いた傘の下で猫は、炎を凌いでいた。
傘というのは、色々と役に立つものだ…
昨日と違う傘の色を見ながら、猫は少しまどろんでいるようだった。
その横顔は、消えかかった太陽のように小さく丸まっていた。


空を見上げれば
私は優しい太陽に
両手を広げて日光浴

空から落ちてくる
あなたは恐ろしい太陽に
傘を広げて逃避行

空から降り注ぐ
私は愛しい太陽に
心を広げてこんにちわ

空から焼き尽くす
あなたは忌まわしい太陽に
心を閉じてさようなら

優しい太陽は恐ろしい太陽
愛しい太陽は忌まわしい太陽

素敵な太陽光線
無限に広がる宇宙を抱くように
私は光を近づける

不敵な太陽光線
花瓶に群がる幼虫を掃くように
あなたは光を遠ざける

やがて日は落ちて
夕暮れの老いた太陽は
あなたの頬も赤く染めるほどに

優しい太陽は夕暮れの太陽
穏やかな太陽は夕暮れの太陽

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