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2006-05-05 Fri 14:03
電子紙幣に書かれた数字とアルファベットの入り混じった文字は、おばあさんの目にはまるで暗号のように映ったものだ。
不器用な手つきで16桁のプリペイド番号を打ち込むと、PCからダウンロードが始まり、それは1分と経たぬ内に完了した。 「聴いてみるかね?」 猫の小さな頭に優しくヘッドホンをかけてあげると、猫はいてもたってもいられなくなった踊り子のように、陽気に踊り始めた。 おばあさんの前で踊ってみせる猫は、華麗なダンシングキャットだった。 その横顔は、表紙を飾った猫のように輝いて見えた。 雨の速さで駆け抜ける 天井から屋上まで 甘いメロディーで 星座を満たす 私はそれに見向きもせずに アルバムを広げて いつもの一曲を ゆっくり振り返る デッドヒートが 夜の儚さで突き抜ける 街角から街角まで 強いエナジーで バトンを渡す 私はそれに見向きもせずに アルバムを広げて あの日の一曲を いつもよりも しっとりと振り返る チャートを連ねた宝箱が 道々を巡って 隣の家まで転がってきても 私はそれに見向きもせずに ひとりここに残って 古いアルバムを広げよう もっと遠い空から 雲に針を落としながら もっと深い海から 謎の鍵を開きながら あなたを見つけ出す シングルチャートが 虫の速さで駆け抜ける 私はそれに見向きもせずに 私はそれに気づきもせずに ひとり視線は雲の向こう 今日も私の一番は 古いアルバムの中にある |
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