心 の 隙 間 か ら 出 て お い で
顔の文字
2006-03-25 Sat 10:44
猫は符号で作られた泣き顔のような横顔で、猫の手ほどの電話機をパカパカと開けたり閉めたりして、操作していた。
あるいは、遊んでいたのかもしれない。
その小気味よい音が、猫は好きだった。壊してしまっても良いと思った。
壊れるほど遊んでいる時、突然それは音を立てた。
その音は、郵便配達のベルのようだった。

電波に乗って
飛んでくる
鳩の運ぶ手紙より
速く

文字の向こうで
あなたは 微笑んで
転げまわる
インクは滲まない
文字は乱れない
それを顔で 補って
文字で笑って 顔で泣く

画面の向こうで
あなたは 涙ぐみ
泣きじゃくる
インクは途切れない
文字は汚れない
それを顔で 補って
文字で踊って 顔で泣く

文字の並びに
顔がくっついて
言葉の終わりは
顔が引き継いで

3000年の時を越えて
いま顔でつながってる

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