並木道幻想曲
2006-03-18 Sat 10:58
複雑に入り組んだ道は、方向感覚に長けた猫をさえも、迷子に陥れようとしていた。それは、まるで千羽鶴の描く☆の一筆書きのように複雑な道だった。
あるいは、心の隙間に春と雪と月の欠片が入り込んでくるような複雑さ…
もしも、この道が試験問題だとしたら、問題を作ると同時に解き始めなければ間に合わないような複雑さ…
けれども、あまりに複雑すぎたため、猫にはもはや単純に見えていたのだ。
そして、猫は難問を突破して、いつもの並木道に戻ってくると一息ついた。
その息は、この夜にふさわしくなく白かった。
その横顔は、答えのない方程式を解く猫のようだった。


坂道 抜け道 通り道
並木が踊る 並木道
あなたと共に 通りましょう
行列のできる 並木道
けれど その先には
何もない

坂道 雪道 迷い道
並木が歌う 並木道
あなたと共に 迷いましょう
行列のできる 並木道
けれど その先には
何もない

坂道 寄り道 分れ道
並木が並ぶ 並木道
あなたと共に 別れましょう

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