心 の 隙 間 か ら 出 て お い で
小さな宇宙
2006-03-15 Wed 12:15
3月の雲は、人間の夢を乗せた渡り鳥の翼のように広がって、その下の小さな街を見下ろしながら、ゆっくりとした速度で流れていた。
花もゆっくりと咲き始め、猫もそれ以上にゆっくりとした足取りで戻ってきた。
ちょうど街を半周したくらいだろうか…。
けれども、猫は宇宙を一周したかのように疲れ、足を引きずっている。
吸い込まれそうな空を見上げて、大きくあくびをしてみせた。
その大きさは、宇宙を呑み込むかと思われた。
その横顔は、雲の上から宇宙花火を見る猫のようだった。


ロケットにも乗らずに
宇宙一周の旅に出た
小さな旅から
戻るあては まだない

先の見えない
ふくらみの中で
円を描く あてもない
たどり着いた
最果ての地は
終わってみれば
終わってない
宇宙の広さが
胸を打つ

あなたの付け足した星は
まだ あんなに明るく
まだ あんなに遠くに
遥か宇宙の偶然のように
これが現実か
すべては幻か

宇宙の広さが
また胸を打つ

ほんの始まりにさえ
まだ届いては
いないんだ

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