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2006-03-11 Sat 08:54
まったく油断のならない、世の中になってしまった。
ビスケットを取ろうとして箱の中に落ちてしまったのだ。 哀しみの湧き出る温泉から抜け出るように、猫は箱からようやく抜け出した。 いつからだろうか…。 ビスケットを食べる時、人の親切を考えることなく、親切な顔をした子供じみた罠の存在を考えることなく、ビスケット一つ食べられなくなってしまったのは…。 それは自分の生まれるずっとずっと前のことだった。 まだティラノザウルス・レックスがいた頃かもしれない。 けれども、猫には自分が生まれるより前のことを振り返ることはできなかったのだし、もしできたとしても途中で飽きてしまっただろう。 自分の仲間が転げ落ちないように、猫は、闇のように深い箱の中を、土で埋め始めた。 そして、完全に埋め尽くされた後も土を盛り上げて、土の山を作っていたので、傍から見るとまるで猫が泥遊びをしているように見えた。 その横顔は、玩具箱をひっくり返して遊ぶ子猫のようだった。 大人の用意した びっくり小箱 ぼくらは ちっとも驚かない そんな子供だまし ぼくらは 心おどらせない 大人の用意した ちっちゃな収納箱 ぼくらは ちっとも納まりきらない そんな子供だまし ぼくらの 心閉じ込めれない 大人たちの作った 壮大なうそ ぼくらは ちっとも騙されない そんな子供だまし ぼくらの 心操れない 疑いの剣で 箱を刺す いつか 本当の 宝箱 探し出す |
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| 猫と婆とそんな横顔 |
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