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2006-02-27 Mon 12:12
田舎の王様に追われるようにして、猫はふらふらと歩いてきた。
傘たての中で朝を迎える子猫のように、縮こまり、言葉のスパイクで踏みつけられたように、首筋は赤く滲んでいる。 まだとても、とても小さい子猫だったのに、全身がずぶ濡れだった。 そして、その心の中までも涙で濡れているように見えた。 心の中に涙を抱え込むことでしか、猫は悲しめないのだ。 瞳の中では、スパイ衛星のように疑問の影が揺らめいていて、 その横顔は、心の冷蔵庫が9℃下がったように冷たかった。 あなたは とてもかわいそう 力でしか 何かを 表現できないんだ 何かを 壊すことでしか 自分を 証明できないんだ あなたは とてもかわいそう けれども 同情はしないんだ もっと大きな 哀しみが 世界に 溢れているのだから あなたは とてもかわいそう 力でしか 何も 解決できないんだ 人を 傷つけることでしか あなたは 自分を守れないんだ あなたは とても とても かわいそう 産声を あげた時 あなたの心は とても 真っ白だったのに あの空を 見てた時 あなたの目は とても 澄んでいて 世界を 救えるほどに きれいだったのに そんな風になるだなんて ねえ 神様 言葉は 何のために あるのかな 私は 同情はしないんだ もっと 大きな哀しみが 世界に 溢れているのだから |
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