動かない城
2006-02-09 Thu 22:17
魔術師はどこへともなく、並木道という名の坂道を迷いさまよい、百獣の王もいないサバンナにたどり着いた。
シマウマの背中でくじを引いたり、話の長いテナガザルに捉まったりしながら。
そんな魔術師は、いない百獣の王の鬣に魔法の風を吹きかけた。
何も起きず、何も変わらなかった。
けれども、野生の王国から文明の国王が現れた。
「裸の王様こんにちわ」
魔術師の微笑に対し、王様はおかしいほどに無言だった。
魔術師のさし出した左手を置き去りにして、西の方角に動いた。
裸の王は野生の姿を保ったまま、滅びた文明を探すよう自分の城を探して歩き始めた。

優しい言葉を
敷きつめた
砂の道
野生には
もう二度と 
帰る 
気のない並木道
私は私の作った文明の中から
猫の作り出す影絵の中から
自然を見続けている
不自然に
続く 
木のない並木道
文明が通った 後の迷い道

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賢者の言葉
2006-02-09 Thu 04:30
キャベツ1玉分の幸福を抱いた猫のような横顔で、
猫はオシムの言葉に耳を傾けながら、
ゆっくりと眠りにおちていった。

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