心 の 隙 間 か ら 出 て お い で
帰れない帰り道
2006-01-27 Fri 08:39
魔術師は、天まで届く階段もない森の奥から、借りてきた猫に追いかけられながらやってきた。
猫は何食わぬ顔で、地獄の釜の飯を食い始めた。
けれども、魔術師が地獄の釜の底に山びこをすべりこませるように、魔法を送り込むと、借りてきた猫は返し忘れたライオンに変わった。
ライオンは、何食わぬ顔で天国のパンケーキを食べていた。
「僕にも少しわけてくれるかな?」
魔術師と魔術師の歌う歌を乗せてライオンは帰って行った。
忘れ物を取りに行く
天国からの帰り道
無口なイルカと すれ違う
干からびた水路の中を
招きライオンに 連れられて
忘れ物を取りに行く
まだ帰れない 帰り道



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