心 の 隙 間 か ら 出 て お い で
月の雪だるま
2006-01-14 Sat 21:37
魔術師はどこからともなく、逃げ惑うように雪の中からやってきた。
黒の狐に追われた天使が炎の中で助けを求めていた。
魔術師は、氷りついた表情を浮かべ空に謎の呪文を浮かべだ。
「青空・涙空・それでも上の空・・・」
火だるまの天使が天使の雪だるまに変わった。
けれども、それ以上のことは何も起こらなかった。
「屋上から三日月に飛び乗るほど簡単じゃないんだ」
魔術師は雪ダルマを崇拝の目で眺めながら、雪の中へ駆けていった。
雲に描かれた冬の中で
雪の友達と雪合戦
ありふれた雪に触れ
冷たい気持ちに包まれて
思いのたけを投げ合って
どこまでも続く雪合戦
雪のダルマを転がしながら
雪の女王を味方につけて
雪のミイラと雪合戦
雪のおにぎり食べながら
夜までも夏までもずっと
白い謎が解けるまで
雪の砂漠で雪合戦
雪ダルマが歳をとるまで
世界最後のその日まで

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