三日月ホットケーキ
2005-12-09 Fri 02:33
冬の真ん中に、自分を偽る牛のような嘘っぽい横顔で、
キッカーはボールを置いた。
冷たいホットケーキの上で踊る手品師のように、
左足を振り抜くと、地球によく似た形をしたボールは、
まるで魔法がかかったように迷いながら空に舞った。
自由を恐れるかのように金魚と遊ぶか、金魚を救うか迷っていた。
ボールは杏色だった。
三日月色のハートが回転するような音を立てて、
やがておにぎりのように急降下して、
心のゴール左隅に哀しみが晴れたように突き刺さった。
彼は空に向かって手を振った。
空はばかみたいに晴れ、彼は空よりもばかになっていた。

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