「起きろ」
2007-07-27 Fri 17:27
「起きろ! 起きろ!」

目覚まし時計が連呼している。
まるで選挙演説のようだった。

 (言われなくてもわかってるよ

猫はわかっていた。
人から言われて何かをするのが、
何よりも嫌いだということを。

「起きろ! 起きろ!」

時計は猫の気持がわからなかった。
まるで選挙演説のように。

 (わかってるよ

猫は誰よりもわかっていた。
次に自分の取る行動を。

猫は、目覚まし時計を手に取って、
窓から外へ放り投げた。

 (誰にも、当たりませんように

猫は手を合わせて祈った。
何か悪いことが、起きる予感がして、
夏の朝に、少し震えた。




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真実目覚まし時計
2006-02-16 Thu 07:54
恩知らずな鶴のような横顔で、
猫は雪の枕に頭をのせて眠っていた。
夜明けのモグラが真実を掘下げているような目覚まし時計の音が、
午前7時を告げた。
猫は、ゆっくりと真実の中に目を覚まし始めた。

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忍者の目覚まし時計
2006-02-11 Sat 07:33
オムレツの中に隠れ込もうとする忍者のような横顔で、
猫はジェットニンジンを枕にして眠っていた。
傷ついた忍者が心の手裏剣を投げる時のカサカサという目覚ましの音が、
午前7時を告げた。
猫は、傷ついて飛んでくる音を避けるように、何度も首を動かした。

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鬼の豆鉄砲
2006-02-04 Sat 08:05
鬼の角を枕にして眠る勇者のような横顔で、
猫はチョコ棒を枕にして眠っていた。
鬼が豆鉄砲を放つ音に良く似た目覚まし時計の音が、
午前8時を告げた。
朝が、ゆっくりと鬼の角の色に染まり始めた。

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最初の風音
2006-02-02 Thu 09:53
長靴を履き違えた猫のような横顔で、
長靴を枕にして、猫は眠っていた。
ライオンが鬣を乾かす時の風音のような目覚ましの音が朝を告げた。
朝が小刻みにステップを踏み始めると、
猫は、今日最初の産声をあげた。

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イルカ音符
2006-01-06 Fri 21:08
寝れない寝袋で眠るお姫様のような横顔で、
猫は眠りながら心の日記をつけていた。
うたた寝したイルカにそっと毛布をかけるような目覚ましの音が、
静かに朝の音符を運んできた。
猫の一ページはまだ始まらなかった。

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雨のざわめき
2006-01-05 Thu 13:26
一瞬の長雨と、赤い白鳥を夢に見ながら猫は一人ぼっちで眠っていた。
帆掛け舟の上に舞い降りた千羽鶴のざわめきのような、
目覚ましの音が、船出の時を告げるように、出発の時を告げた。
夢の中の白鳥もざわめき始め、それに合わせて猫は寝返りをうった。

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カッチカッチ
2006-01-04 Wed 16:54
アルファベットを暗記しながら、
アルファベットの大の字になって、猫は眠っていた。
心のホッチキスを留めるような、
カッチカッチという目覚ましの音が朝を告げた。
カッチカッチとがんじがらめの一日が始まった。

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未発表会
2006-01-03 Tue 23:54
値引きシールを貼られたおにぎりのような、
角ばった横顔をして猫は眠っていた。
天国から流れてくる未発表曲のような目覚ましの音が、朝を告げた。
曲調に合わせるように、猫はまた寝返りをうった。


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